俺の鼻先にぶら下がっていたニンジンは次のターゲットへとバトンタッチされた!

今日は、
少し大人になった人に
インタビューしてみました。
彼は、世のため人のため、
と思って真っ直ぐに
頑張ってきた人です。
しかし、
ニンジンが偽物であることを
見破ってから、
彼の考え方は一変しました。

抜けるような
青い空の元、
俺は希望に燃えていた。
入社してはや2年!
主任に昇格できるかもしれない!

希望の課ではなかったけど、
その課に移動になった。
そこで頑張れば、
主任の座は俺のものだ!
わずか2〜3年で主任に
なれたやつはまだいない。
俺は期待されているのだ。

ところが、
噂に聞いていた以上に、
その課はきつく、
毎月100時間を
超える残業に
身も心もボロボロに
なってしまった。
もしかして左遷?!?!
いやダァ〜〜!

約2年に及んだ
拷問のような仕事
に耐えきれず、
人事移動の希望の用紙に
違う課を希望する、と
書いて出した。

主任の座なんてどうでもいい。
命の方が大切だ!
無事に違う課に
移動してもらった。
よかった。
死ぬかと思った。

しかし、
ある日、
社長が
俺に言ったのと
同じことを
同僚に話しているのを
聞いて、
俺は耳を疑った。
「次期主任の座は君のものだ!」

彼こそが、
俺の代わりに
問題の課に移動になる
可哀想な餌食だ。

彼は
2年前の俺と
同じ目をしていて、
希望に燃えていた。

主任の座
つまり、ニンジンは
偽物だよ、
と言ってやりたかったけど、
これは、
彼が自分で
見破らなければならない関門だ。

正直者がばかを見る。
俺は、
金をもらうからには
全力疾走で頑張る、
という愚かな考え方で
仕事をしていた。
そんな考え方はやめた方がいい。
俺は自分を大切に
することに決めたんだ。

どんなに冷たい野郎だと
思われても構わない。
あんな課にいたら、
死にますよ! 本当に!
NOはNOだと
はっきり言える自分を
持って働くのだ。
それで首になっても構わない。

さらにだな、
会社には
社長のスパイがいる。
そいつを利用して、
俺の代わりに
言いたいことを
上のものに言ってもらうと
非常に便利なツールになる!

俺は、
ずるく、
細く、
なが〜く
生きることにしたんだ!

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