あせって就職しなくてもOK! チャンスは必ずくる!

みなさま、こんにちは!
就職が決まっていない人は焦ってはいけません。まだまだチャンスはめぐってきます。焦って、「まっ、ここでいいっかぁ」と言って、お友達がどんどん内定していくからこの辺で妥協しよう、なんて物凄いあきらめムードになる人をよく見かけます。大学を卒業してすぐに正社員で働かないで、ずるずるとバイトなんかやっていたら、このままずーっと就職できなくなる、と思い込んでいませんか? そんなことはありません。バイトしながら就職活動をしてもいいのです。そこで社会人基礎力ができているかどうか、もう一度自分を見つめなおしてからでも遅くないと思います。東洋経済さんが、「社会人基礎力」について、書いています。みんなで一緒に考えてみましょう。

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「社会人基礎力」を無くした人に起きる大問題

4月から新社会人となった皆様、おめでとうございます。また、この時期は移動する人、仕事を替える人、独立する人など、様々な動きがある時期ですね。今回は、これからの時代の日本で働くということの意味を、労働法の視点を踏まえてお話ししたいと思います。

これまで、日本企業は、昭和の高度経済成長期を経て、長期安定雇用と引き換えに会社に身を捧げる日本型雇用システムを形成してきました。これは、終身雇用・年功序列などを特徴とするもので、人口増、経済成長が大前提となってはじめて成り立っていました。

良い大学を出て、良い会社に就職し、結婚し、子どもをもうけ、家を買い、昇進し、定年まで勤めて、後は悠々自適に、という良い意味でステレオタイプな人生像は、特殊な前提がなければ成立しない「人生ゲーム」でした。

🌸🌸 終身雇用は崩れたのか? 🌸🌸

今の老人を見ていると、転職した経験がない人が多いですね。定年まで勤めています。人口も多かったし、大学を出ていなくても、まじめにコツコツと働いてくれる人は大切にされたものです。能力というよりも、年功序列でどんどん出世していましたからね。エスカレーター式ですよ。それに、昔はコンピューターとかなかったし、時代がゆったりと流れていましたから、スキルアップなんて言葉もありませんでした。「今晩は一杯やるか!」とかなんとか言って、アフターファイブ(古臭い!!)は、みんなでレッツゴーしてましたっけねぇ。

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良い企業に入ったらそれで終わりではない

しかし、今後はそうはいきません。不確実性が高まっている現代では、ビジネスにおいて「どの分野がどう伸びるか」「どの分野が廃れるか」ということは、時代の変化が早すぎてわかりづらくなっています。今の企業が20年後、30年後にどうなっているかなんて誰にもわかりません。

経済産業省もこうした問題を意識し、2017年11月に人材力研究会(「我が国産業における人事力強化に向けた研究会」)を立ち上げました。そして、2018年3月の報告書の中では、今後重要になる力について、「個人」が自らの問題意識で、学び、働くことを通じて、自らの「羅針盤(GPS)」をもってキャリアを構築していくことだと指摘しています。

つまり、道の決まっている人生ゲームに、誰もがサイコロを振って、会社の指示に従いながら同じようなルートを進む生き方ではなく、それぞれの羅針盤(GPS)に従って、主体的に進んでいく意識が必要ということです。人材力研究会は、その時に必要な力を「社会人基礎力」と定義しており、これは、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されるとしています。

「社会人基礎力」は学校では教わらず、職場でもまれるうちに自然と身につく能力ですが、このことを早いうちから意識して仕事をすると、職場で求められる能力を明確にし、意識的なキャリア形成ができるでしょう。

新卒の皆さんはもちろんのこと、すでに社会の先輩として活躍している方も、ぜひ自分の身に当てはめて考えてみてください。では以下、具体的な内容を見てみましょう。

🌸🌸 主体的だなんて、新入社員には残酷だよ 🌸🌸

社会人基礎力は、主体的に進む力を必要とする、と書いてあります。確かに、受け身ばかりで、自ら何もアクションを起こさない人は問題だと思います。しかし、まずは会社の指示や方針に従うことが、その会社でうまくやっていくうえでの最重要課題だと思います。私が思うのに、社会人基礎力は、学生が大学内においてでも養えるものだという気がします。大学もひとつの社会の単位ですから、いろんな役割に携わることでできるでしょう。勉強ばかりしていた人には難しいかもしれませんが、サークル活動とか、ボランティア活動とか、人がグループで行動しているところに多く参加しておくといいと思いまます。要は、人を観察する目を養っておくべきだと思います。あまり主体性を強調しすぎても、先輩や上司の顔をつぶしかねません。「俺は、私は、こう思う!」と主張して周囲を振り回さないようにご用心。その場、その人、その状況、その設定、その環境をよく観察して行動することです。

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社会人基基礎力という視点を持つことの重要性

1 前に踏み出す力
①主体性(物事に進んで取り組む力)
②働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)
③実行力(目的を設定し確実に行動する力)

まずは「前に進み出す力」です。受け身ではなく、自ら進んで物事に取り組み、周りを巻き込み、実際に行動するという姿勢は重要です。最初のうちは言われたことをこなすので精いっぱいでしょうが、徐々に余裕がでてきたときに「それ、やっときましょうか」と徐々に仕事を増やしていくと、周りの信頼を得ることができます。またプロジェクトを進めるときも、いかに多くの人を巻き込んで協力してもらえるかが成功のキモとなります。

筆者が弁護士として労働裁判を扱っていると、この「前に踏み出す力」を失った人に関するものが多く見られます。言われたことしかやらない人、1人では仕事ができるが、プロジェクトメンバーを動かせず、チームとしての成果が出せない人、会議で意見はするが決して自ら実行することはない人など……。こうした人は、やがてモチベーションが低下し、そのうち言われたこともできなくなり、最終的にパフォーマンス不足として解雇されてしまうのです。

ここまで言いたいのは、このような解雇が法的に有効か無効かという話ではありません。そもそも会社から解雇の対象として検討されることがないよう社会人基礎力という視点を持っていただきたいということです。

🌸🌸 「巻き込む」だなんて! 🌸🌸

周囲に働きかけ、巻き込み、協力者を得る、なんて、リーダーシップの極みみたいなことが書いてありますね。すでにバリバリ働いている人にはためになる話だと思いますが、新入社員には無理なので、先輩の動きをよく観察することをお勧めします。とにかく観察力が重要です。人はみんな性格も違うし、考え方も違って当然ですから、ここに書かれているように「それ、やっときましょうか」と言って仕事を増やしていると、それに漬け込んでくる輩もいるんですよね。「あっ、その仕事なら奴にやらせとこう」「これもやっといて!」「あ~、私も私も私のもやっとて~」なんてことになりかねないから、相手を見て発言しましょう。黙っておくのが得策のケースの先輩もいるんですよね。それに、ちょっとトロくさい感じにしておくのも得策の場合があります。ずるいやり方だという人もいるかもしれませんが、会社のカラー、上司の性格、先輩や同僚の弱み、同様に自分の弱み、など、敵を知り、相手を知っておくことが肝要。とりあえず、特に新入社員は、かわいらしくしておくことがポイントです。入社して余裕ができると、「それ、やっときましょうか」と言ったりすると、「上司のお金玉を取りやがって!」「生意気なやつ!」「でしゃばるな!」などと人の親切をあだで返す人もいらっしゃいます。
もうひとつ。どんなパフォーマンスのことを言っているのかわかりませんが、パフォーマンス不足で解雇するなんてひどい会社ですよ。

2 考え抜く力
①課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)
②計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし、準備する力)
③創造力(新しい価値を生み出す力)

次に、「考え抜く力」。今担当している仕事の課題を発見し、それを改善するための計画を立て、まったく新しい視点の価値を出す事ができれば、それはすばらしいことです。課題の発見は、何も難しい技術やプロジェクトの話だけではありません。たとえば「今の職場が汚いのはなぜか?」といった身近なことでも構わないのです。こういった課題を発見し、計画を立てて改善していく姿勢があれば、それは何事にも通用するでしょう。

この「考え抜く力」を失ったケースも、労働紛争で問題になりがちです。仕事に慣れた頃に現状に甘んじてしまい、スキルアップを怠った結果、そのスキルが不要とされる頃には別の仕事をアサインすることもできなくなってしまう例、部下に対して課題は指摘するが、計画自体に無理があり結果として無理強いしてしまうパワハラ事例などが散見されます。これらの紛争ケースをを反面教師として、つねに「考え抜く力」を持つように意識してみてください。

🌸🌸 絵に描いたような美しい物語はない 🌸🌸

ここに書かれているのはほとんど上司に言えることのような気がします。「現状を分析し目的や課題を明らかにする力」だなんてことを平社員がやってたら、どやされそ~。でも、計画力と創造力は、社員みんなに必要なことですよね。簡単な課題として「今の職場が汚いのはなぜか?」という問題点があげられていますが、「お前が掃除しろ」と言われちゃいそうです😭。問題を問題として受け入れず、解決しようとしないでそのままにしている会社は多いと思います。現在、働き方改革とかいう言葉をよく聞きますよね。できるだけ残業を少なくする、とか言っていますが、特に中小企業ではなかなか問題解決に至りません。みんなで問題解決に向かってなんとかしよう、という会社なのかどうか見極めることです。一人で頑張っても、暴君のような社長の元では、何事も成就しません。「考え抜く」だなんて、オーバーに表現していますが、限度がありますからね。

3 チームワーク
①発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力)
②傾聴力(相手の意見を丁寧に聞く力)
③柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)
④状況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
⑤規律性(社会のルールや人との約束を守る力)
⑥ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)

3つ目は、「チームワーク」です。チームで仕事をするうえでは、自分の思いをハッキリと述べ、相手の意見も聞き、柔軟に自説に固執せず、現状を把握しながら働くことが重要です。

人前で話すのが苦手という方はぜひ「トーストマスターズ」に行ってみてください。これはアメリカ発のパブリックスピーキングとリーダーシップを学ぶ世界的ネットワークで、日本全国にクラブがあります。筆者自身も2年ほど通っていました。

自分の意見を述べられるかどうかは、ハッキリ言って慣れです。場数をこなせば誰でもできるようになります。たくさんの人の前で話すことが上手になれば、ミーティングや商談もうまくできるようになります。また、自分の気持ちを伝えるには相手の意見も聞かなければなりませんし、状況によっては先程自分が述べた意見も撤回することが必要です。

さて、この「チームワーク」を失った人の紛争事例はどのようなものでしょうか。自分の思いを明確に伝えられず、「会社はわかってくれない!」と担当業務や評価に不満を持つケース、相手の意見を聞かずに強引に仕事を推し進めて協調性不足とされるケース、自説にこだわり間違いを認められずにプロジェクトの引き際を見つけられず、会社に損失を与えてしまうケースなど多数あります。これらの力を失っていないだろうか、と自ら問いかけ、また他者に尋ねる姿勢を持つことが重要でしょう。

🌸🌸 みんな得手不得手がある 🌸🌸

弁護士ならスピーキングの特訓に行かなくてもいいのでは? それに、「慣れ」で人前でうまく話せるようになるとも思えません。場数を踏んでもしゃべりが下手な人は下手なんです。ここに書いてあることはとても有益なことだと思いますが、あまり真剣にならないほうがいいです。ミーティングや商談をしなくてもいい会社もありますし、適材適所という言葉通りに、その人に向いている部署を希望するのがいいです。この著者からは、「そんなことを言っていると、首になるぞ!」と怒られそうですが、自分のいいところと悪いところを、自分でよく知っておくことも大切だと思います。紛争事例を見ていると、この弁護士さんは、会社側の弁護士をやっていたようですね。自分の意見をハッキリ述べることの重要性についても書いてありますが、時と場合によっては、「ハッキリ」ではなく「曖昧」に言っておくほうがいい場合もあるんですよ。相手に逃げ道を与えてあげるのも対人関係をよりよく保つのに必要です。「~~したほうがいいよ」と言ったほうが、相手に「~~しなくても責められない」という逃げ道を与えることになります。素早い状況判断は、観察力と感性にゆだねられています。日ごろから、人と触れ合い、積極的にいろんなところに出向いて、観察力と感性を磨いておきたいものです。

人間関係については我慢しすぎない

最後に、現代で特に重要となるストレスコントロールとの関係について述べておきます。ストレスによりメンタル不全となり仕事ができなくなってしまう話は少なくありません。ストレスがら開放されるには、ストレス発生源からは離れ、根本原因を解消することしかありません。つまり、嫌な仕事から離れるか、嫌な人間から離れることです。

特に人間関係については我慢しすぎないでください。会社に働きかけて部署や仕事を変えてもらえなければ転職も視野に入れましょう。よく、「社会人になったら3年頑張れ」などと言われますが、命の危険を感じた場合にはすぐに逃げてください。

以上、新しい時代の日本の雇用社会において意識すべき点について述べました。一度雇用してしまえば、会社は個人の面倒を見ることが当然であるという発想は、もはや受け入れ難いものとなっています。会社が用意した仕事をこなせば給料がもらえて当たり前という感覚では、長い社会人生活で自分の立場を維持し続けることはできません。主体的に自分自身の状況を内省し、個人のスキルアップを図り、上司や部下、同僚などから評価をしてもらう思考や行動は何かを考えることが、ますます求められていくでしょう。(著者:倉重公太郎 安西法律事務所 弁護士)

🌸🌸 ストレスゥ~~ 🌸🌸

発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、起立性、こんなにたくさんの努力をしなければ、今どきの社会人は務まらない、と豪語しているのに、嫌な仕事や人間から離れないさい、とは、つまり首になるってこと? ちょっと矛盾していますね。リーダーシップをとる人はたくさんの能力を要求されると思います。適材適所といって、リーダーに向かない人は、その人にあった部署に回してもらうのがいいです。会社自体が小さくて部署もへったくれもない、というのなら転職をお勧めします。だから、最初に申しましたように、焦って就職しないで、学生時代にいろんな会社を見て、調べて、自らバイトもやって、自分のやりたい仕事についたほうがいいと思うんです。私の祖母がよく言っていた言葉に、「金儲けと死に病は苦しい」というのがあります。お金をもらうということは死んでしまうような大病と同じくらい苦しい、という意味です。ここまで考える必要はありませんが、要するに私が言いたいのは、楽しい仕事はあまりない、ということです。お金をいただくということは、責任を果たす事であり、社会に貢献することであり、かつ、命を燃やす事です。
特に、新入社員の方は、この4月は会社の雰囲気になれることを優先的に考えて、あの子より早く仕事を覚えてやろう、などと競争意識を燃やしたりせず、素直になってみんなにかわいがってもらうことです。それが一番です。そして、何でも相談できるお友達を作ることです。

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