正義の味方、参上!

私と母は顔が似ていません。
一緒に買い物をしていると、
お嫁さんと姑さんのような感じに
見えるのかもしれません。

ある日のこと、
母と私はスーパーで買い物をしていました。
マーガリンのコーナーにさしかかったとき、
母が特売になっているマーガリンを手に取って、
これ、美味しそう、と言いました。
確かに、パッケージにデカデカと、
バター風味だの、バター50%だの、
マーガリンのくせに、やたらと「バター」を
強調して、美味しさをアピールしていました。
どんなにバターに近づこうとしても、
マーガリンはマーガリンなのだ。
母を説得しようとして、
「こんなにバターバターとしつっこく書いてあるのは
美味しくない証拠なのよ。マーガリンならマーガリンらしく
マーガリンで勝負しろって感じだね」
母も負けじと、
「あなたみたいに、バターばかり食べるのは体にも悪いし、
だいたいお金もかかる。ほら、バターに比べると、
ほれほれほれ! 半分の値段で済むでしょ。」
さらに、押し問答をしていたら、
知らない老女がやってきて、母に声をかけました。
「そのマーガリン、とっても美味しいわよ。
うちはいつもそのマーガリンを使っているわ。
バターばかり食べてると、、、、」
と言いながら、老女の視線は、
私の足元から始まって、
舐め尽すように全身を見ました。
ひととおり見終わると、
勝ち誇ったような目で私をチラッと見て、
母にウインクをして去っていきました。
お嫁さんに虐められている姑さんを
助けたつもりなんでしょう。
ほほほ、と笑いながら、
立ち去るその後ろ姿に、
「正義の味方」が浮き上がっていました。

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