すべてに乾杯!

雲は流れて

苦しみに耐え抜いた日々は過ぎ去っていく。
雲のように。
悲しみに泣きぬれた日々は薄らいでいく。
川のように。
孤独と戦い疲れた日々は色あせていく。
霧のように。
全ては雲のように流れて過去の遺物に変わる。
過ぎ去った残影を思い出してはいけない。
女神のように微笑む青空に全てを託そう。

なされるままに

変わるものと、変わらないものが交錯している。
雨はバタバタと屋根を打ち付け、
草木は流されるがままに流されていく。
虫もカエルも猫も
濁流に飲み込まれていく。
人の心に住みついた太古からの
血だけが生き残っていく。
どこまでも透明で、
目に見えない何かが
血の中をさまよっている。
変わってほしくない、
と願い求めるものが
どうしても変わらない。
それは、
善と悪、美と醜、信と疑が
まじりあって、
人の血の中で狂った曲となる。
 

清く、正しく、美しく

タンポポはバラにはなれない。
バラもタンポポにはなれない。
でも、互いに羨ましいとは思っていない。
互いに、自分の方が美しいとも思っていない。
どちらも、清く、正しく、美しく生きている。
どちらも、お互いを認め合って生きている。
相手を認めない人は、
自分も認めていない。
すべてを、だからOK、
だから良しと言い合えるとき、
みんなで生き残れる。
大破壊を起こしかねない今の
社会に一番必要なこと、
それは、互いに認め合うこと、
許し合うこと。

 

 

 

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