時期が熟す

何度やってもうまくいかない時がある。
もうやめようかと思う。
でも、やめたらそこまでになる。
やめるか続行するか、選択を迫られる。
やめたその先にあるものが灰色に見えて来る。
やめずに頑張っても未来は暗いと思ってしまう。

「やめる」という決断も「続行する」という決断も、
自分がやっているように見えます。
実はこれ、自分でやっているのではないのです。
この世では自分でコントロールできるものは、
なにひとつありません。
いろんなものをコントロールしているのは、
人によっては「神」と呼んでもいいし、
「宇宙の法則」と呼んでもいいでしょう。
すべては一枚の絵のように決まっていて、
すでに完成された絵の中の
たとえば椅子などを
気にいらないからといって、捨てるわけにはいきません。
どうように、椅子が少ないからといって増やせません。
アップルペンシルで描いた絵は、
後から好きなように描きかえることができますが、
人生という名前のキャンパスはすでに完璧で、
どの部分にも文句をつけることはできないのです。
私たちの目の前に現れる苦しみも喜びも、
完成された絵の一部なんです。
物凄いヘビースモーカーが、
どんなに努力しても、自分の力では禁煙することは出来ません。
アルコール中毒も同じです。
ついでに、パチンコ狂も同様です。
どんなことでも、期が熟したら、
何の抵抗もなく、悪癖はサラッと退散します。
悪習慣をやめるというのは、
ある程度の本人の努力も必要なのかもしれませんが、
不思議な力が働いて「やめる」という現象が起こるのです。
ですから、やめられないことがあっても、
「やめたい」という意識がある限り、
やめる時期がくるのだと思います。
決して無理をすることなく、
自然の流れに沿っていくと、
人生がシンプルで楽になります。

↓ いつもクリックしてくださってありがとうございます。応援してください。

エッセイ・随筆ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA