最初のカルマの発生はいつ始まったのか?

何か悪いことが起こると、
前世で行った悪い行為の報いだと言う人がいます。
しかし、前世で何も悪いことをしておらず、
今この時、自分が遭遇しているそのカルマの刈り取りは、
実はカルマの刈り取りではなくて、
今、まさに、初めて作られたカルマかもしれません。
つまり、前世でやらかした悪業を刈り取っているのではなく、
今、カルマを作ってしまって、
生きている内か、次に生まれてきた時に、
刈り取らなければならないカルマを作ってしまったのかもしません。
それは誰にも分からないのです。

京都市東山区・夜の八坂神社

根本的に物事に因果関係はない

 職場にパワハラをする上司Aさんがいて、平社員のBさんに他の職員がいる前で大声で罵声を浴びせるので、Bさんは精神的な病気になってしまったとします。私たち一般人の人間には、この病気の原因はパワハラをするBさんに起因すると思います。しかし、神様がいるとしたら、神様の視点からみた原因というのは無いのかもしれません。Bさんが病気になるという現象は、Bさんが病気になる前に退職したら、病気にならなかったかもしれません。その点を考えると、Bさんの失敗のようにも受け止められます。あるいは、上司Aがその職場にいなかったら、Bさんは平穏無事に過ごしていたかもしれません。さらに、Aさんを採用した会社側にも問題があるという考え方もあります。もっと原因を掘り出すと、その会社があるということ自体が問題になり、さらには、その会社の創立者さえなければよかったということになります。もっと細かく分析すると、会社の創立者がこの世に生まれてきたのがいけなかったということになり、もっともっと分析すると、その創立者を生んだ母親がいたのがいけなかったというところまで原因を引っ張りだすことになります。最後には人類が存在しているから、とか、もっというと、地球があるから、となり、最後には宇宙ができたから、となります。つまり、万物には本当は何も原因がなく、ただいろんな出来事が起こっているだけ、という考えに行きつきます。AさんもBさんも悪くないのです。Bさんの立場からすると、「クソッタレ! Aのヤツに殴られるなんて!」と、腹が立つでしょう。しかし、すべての出来事は、ただ起こっている、ということを受け入れると、いつもイライラしていて周囲の職員に当たり散らしているAさんを哀れみの目で見ることができるかもしれません。

カルマの法則のスタート地点は誰にも分からない

 AさんがBさんを殴ったという出来事について考えてみます。ある宗教臭い人の意見は、前世でBさんがAさんを殴っているから、そのカルマから解消されるために、BさんがAさんに殴られるという現象が起きている、というのです。しかし、もし輪廻転生という現象があるとすれば、過去生でBさんがAさんを殴ったという現象について考えた時、そのもうひとつ前の過去生で、AさんがBさんを殴るという現象が起きていることになります。そして、しつこいようですが、そのまたもっと過去生で、BさんがAさんを殴るという現象が起こっていることになります。生まれ変わる度にAさんとBさんは殴り合うのでしょうか? 最初に書いた「AさんがBさんを殴る」という行為は、もしかしたら、今世が初めてであり、次に生まれ変わった時にBさんがAさんを殴るという現象になって、前世でAさんがBさんを殴るというカルマが解消することになります。今起こっている悪い事態を、前世で他人に迷惑をかけた自分が悪かった、と解釈できる人なんていないと思います。「過去生の自分」という妄想で、自分を惨めにするのは危険な行為だと思うのですが、皆さまはどう思いますか? 前世の自分を思い知れ、なんて言われるのなら、神様には過去生の記憶も頭に残しておいてほしいと言いたいですよね。

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 悪いことが起こると、過去生で自分が犯した業が自分に返ってきている、と考えるのはかなり無理があります。例えば、恋人などの大切な人が通り魔に刺されて殺されたとします。どんな現象もカルマのせいにして、「あの人は殺されても仕方がない、前世で通り魔をやって人を殺しているのですから、今度は自分が通り魔に殺されることになるのは当然だ」なんて言えますか? 何度でも言いたい。いつ発生したカルマなのかは誰にも分からないのです。恋人が通り魔に殺害されたのは、それは初めてのカルマかもしれません。なんでもカルマの生にするの人は、全く人の気持ちが分からない人で、人の悲しみに寄り添えない基地外です。カルマだの、業だの、といって、人の悲しみを逆なでしているユーチューブ動画やブログなどが出回っていますので気を付けましょう。神様から見たら、今起こっている現象は誰のせいでもなく、原因を特定することはできないような気がします。すべてはノンデュアリティー。

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