怒りから始まったもの

何であれ、怒りから始まったものは、
恥にまみれて終わる。
ベンジャミン・フランクリン

 頭にきている時にアクションを起こすとロクなことにならないような気がします。以前、法律相談のテレビ番組の中でひどいケースがありました。寝たきりの母親を長女が介護しました。長女は仕事を辞めてまで、寝たきりの母親を一戸建ての実家で最後まで看取ったのです。しかし、母親が亡くなるとすぐに長女の二人のお兄さんさんが、それぞれ嫁を連れて、母の財産をもらいたいと申し出てきたのです。たしか2000万円くらいのお金があったらしく、調停で話し合ったという。結局、二人の兄が1000万円ずつ取って、実家の家と土地を長女がもらったようでした。約10年も母親の面倒を看たのに、一番下の妹である長女は一円ももらえなかったというのです。もらった実家というのは築40年経っていて、周囲にスーパーもなく交通機関も通っていないので、売っても300万円前後の価値しかありません。二人の兄がもらった1000万とはえらい違いです。長女は長い間母親の介護をしたことを主張したのですが、二人の兄の嫁が、「あなた(長女)が何もおっしゃらなかったから、私たちはお母さまのお世話ができませんでしたわ。お母さまのお世話をさせて頂きたかったのに、残念ですわ」などと、心にもないことを言ったそうです。再現ドラマの中のお嫁さん役は本当にえげつない顔でしゃべっていました。母親が遺言書を書かなかったのが悔しいですね。遺言があれば、一旦書いてある通りにしなければなりません。例えば、二人の兄には600万円ずつで、長女には世話になったから、自宅と800万円と書いてあったら、まず、書いてあるように相続して、二人の兄は、それで不服があれば、訴訟を起こしたらいいわけです。家庭裁判所で争い、さらに裁判までやって1000万円もらわなきゃ許さない、と主張するケースでは、2年や3年はかかるし、弁護士代金が100万以上かかるでしょう。あがけばあがくほど、もらえる金額は弁護士に払うお金になってしまい、損をするばかりです。

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 ウチの子どもに限って、相続で争うなんてことはない、と多くの親たちは思うのです。しかし、現実では、相続のことで疎遠になったり縁が切れたりするケースが多いらしいです。「私もお母さまの面倒を看たかったわ」というえげつない主張をする嫁には、私だった、「母の世話をしようと思ったら、電話くらいかけるでしょう。来もしない、電話もしない、ほったらかしだったのによくそんなことがシャーシャーと言えますね!」くらいのことは言うかもしれません。人生最後の時が近づいたら、絶対に遺言書を書くことをお勧めします。二人のお兄さんとそれぞれのお嫁さんはは、将来、誰も世話をしてくれる人がおらず、大変な老後を迎えるかもしれません。子どもは親の背中を観て育っていますから、同じことをやるでしょう。

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