毒親が受けた因果応報

 自分が誰かに対してやってしまったことは、因果応報として自分も同じ体験をする事になる。ある親子の話を紹介します。大切な人に寂しい思いをさせたら、いつか自分も同じような寂しい思いを経験する羽目になる。そして、初めて自分がやらかしたミスに気付く。慌てて人間関係を取り戻そうとしても、それは虫のいい話であって、自分が相手を不愉快にさせたのと同じ不愉快に耐えなければならない事態になる。

毒親の願い

 由美子さん(68歳・仮名)は、娘の若菜さん(仮名)が6歳の時に再婚しました。若菜さんは、一番母親の愛情を必要とする時期でした。しかし、由美子さんは、趣味と再婚相手の夫に夢中で、若菜さんにあまり愛情をそそぐことができませんでした。家族で食事や旅行に行くこともなく、小学校の夏休みも何も思い出がないため、作文も絵日記も思うように書けませんでした。中学生の時、あまりの孤独感に耐え切れず、ビルの6階から飛び降り自殺を図りました。運よく命を取り留め、怪我も回復して普段の日常を取り戻し、40歳の時に知り合った男性と同棲生活をしていました。しかし、現在43歳でとなった若菜さんは、投身自殺未遂の後遺症で全身が思うように動かなくなり、ほとんど寝たきりの状態です。そんな時、由美子さんは、再婚した夫と死に別れ、趣味のダンスは続けているものの、話し相手のいない日常にたえられず、娘の若菜さんと仲直りしたいと思いました。若菜さんも、若菜さんの世話をしてくれている男性も若菜さんの母親を嫌っています。由美子さんは、娘とどうしたら仲良くできるか悩んでいるという相談でした。

由美子さんへの私の普通の回答(もし私が相談員だったら)

 あなたは、母性よりも自分がエンジョイすることを優先させたわけです。幼少期の子どもさんへの対応は、子供さんが大人になってからも人生全般にかなりの影響を及ぼします。若菜さんは、かなり寂しい思いをしてきたと思いますよ。あなたは今、幼少期の若菜さんと同じ寂しさや疎外感を感じているのです。あなたは、若菜さんに自殺を図るほど寂しい思いをさせたわけです。なのに、自分が寂しくなったら、「あっ、これがあった。これでもいいっかぁ」という軽いノリで、若菜さんと仲直りしようと思っています。あまりにも虫が良すぎませんか? 同棲中の男性は、若菜さんが寝たきりになっていらっしゃるのに、面倒をみてくださるとは、とても優しい男性ですよ。二人の邪魔をせず、親として暖かい目をそそいであげたらいいと思います。あなたは、まだ若いから趣味のダンスを楽しんでください。あたなが足腰立たなくなったら、娘さんのほうから連絡があると思いますよ。または、その時はあなたの方から連絡をとってもいいと思います。

由美子さんへの私の激しい回答(もし私が相談員だったら)

 あんたねぇ、子供をほったらかしにして、男に走ったんでしょう! 若菜さんが自殺未遂したのもあんたのせいだ。あんた、自分のことしか考えてないんだろう! いい年して! 夫が亡くなったから、寂しくて今度は娘に相手にしてもらいたいってか! 使っていたオモチャに飽きてポイ捨てしては次から次へとオモチャを漁っているクソガキみたいだよ! どの面さげてこの相談所にきたのか! あんたの頭は飾りかよ! けっ、飾りにもならねーよ。臭い脳みそは捨てちまいな! これはね、あんたが娘にやったことが因果応報としてあんたに返ってきてるんだよ。あんたは、いつまでもダンスでもしてなよ。娘さんと彼氏の邪魔はするな! 嫌われて当然なのが分からないの?! (手鏡を渡して)ほら、自分の顔をよく見てみなよ! 確かに人間の顔になってるけどさぁ~。もはや、人間の形をしてるだけだよ。あんたが、足腰立たなくなっても、誰も見てくれる人なんかいないね! 分かったらとっとと帰れ!

 

 皆さまの御両親はとてもよい人だと願っています。今回の激しめの回答は、小説を書く時の遊び心で書いたものです。人さまに実際にこのような言い方をすることはございません。

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