自由を知らない鳥

みなさま、こんにちは!
私はセキセイインコを飼っています。
生まれて6年が経ちました。
名前はピー君。
ずーっと人間に飼われて生涯人間と暮らす鳥です。
自分でエサを探さなくてもいいし、ラクチーン!
毎日ほとんど一日中ケージから出して自由にさせています。
ケージに入る時は寝る時だけ。
朝になると、ケージから出してもらえるのが当たり前になっていて、
毎朝、出してくれアピールをしてきます。
この鳥にとって、世界は私の狭い部屋がすべてなんです。

でも、ピー君は一度だけ家族の不注意で窓から逃げたことがあります。
天高く飛び立ち、綺麗な青空の中に消えていきました。
もうダメだ、帰ってくるはずはない、と諦めながらも、
外に出て探しました。
どこにも見当たらず、がっくり肩を落として帰宅すると、
なんと、自宅の庭にうずくまって震えていたんです。
カラスにでも襲われて怖い目にあったのかもしれません。

夕べ、スズメの赤ちゃんが巣から落ちて、庭の草むらに身を隠していました。
母親が迎えにくるだろうと思って、
そのままにしていたら、
今朝になっても、同じ場所にいて弱っていたので、連れて帰りました。
ペットショップに行って鳥のヒナ用のエサを買ってきました。
一晩中、寒いところにいたせいか、元気がなく、
なかなか食べてくれません。
ピー君はオスで、メスや赤ちゃんに餌をやる習性があるから、
ピー君にお願いしようと思って、ケージに一緒に入れました。
ピー君はスズメ君を怖がってエサをやってくれませんでした。

しかたなく、鳥にエサをやるときに使う注射器を買ってきて、
注射器の先でくちばしを刺激したらなんとか食べてくれました。

いつか、仲良くなるかな、と思って、
2人を一緒にケージにいれていましたら、
ピー君は気が小さい鳥で、
特等席の輪っかをスズメ君に取られてしまいました。

ピー君は一度外の世界を見て、
こりゃー、俺には無理だ、と思ったのでしょう。
スズメ君は元気になったら、
自然界に返してあげようと思います。
タカやカラスに震えていた巣立ち前に、
巣を守ってくれていお母さんのたくましさが
このスズメ君の遺伝子には組み込まれています。

本当の自由とは、どんな状態のことでしょうか?
何もかも与えられて、何もしなくてもよい世界で、
本当に自由になれるのでしょうか?
ピー君はおやつも買ってもらえるし、
毎日オモチャで遊べる。
活動範囲は狭いけど
寝るとき以外はケージの外で過ごせる!
病気になったら病院にも連れて行ってもらえる!
ハッピーな鳥?

タカやカラスに襲われそうになっても、
仲間と一緒に、大空を飛び、
エサを探し、
恋をして、
子孫を残す。
これが本当の自由かもしれません。

どうなるのか分からないような危険な世界の中に本当の自由があるような気がします。鳥や他の動物は「今この瞬間」にのみ生きています。彼らは未来を心配したり過去を嘆いたりしません。明日はエサがあるかなぁ、と思う鳥なんていないでしょう。人間は、素晴らし頭脳に恵まれているため、いろんな場面を想像しては、ありもしない未来におびえて、いつまでも過去の産物の奴隷になっているのです。

バードウォッチングはいいですね。そのまんまをそのまんま受け入れて生きている生命は、自然界そのものです。「今」の中に最高の幸せとすべての解決策が潜んでいます。過去のデータを寄せ集めて解決策を考えている時はあまりいい考えが浮かびません。鳥でも眺めて、ぼーっとしている時に、グッドアイディアがパーッと浮かんでくることがあります。

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