孤独が教えてくれること
みなさま、こんにちは! 孤独を感じたことがありますか? 人は、一人でいてもたくさんの人の中にいても、みんな孤独です。自分の中に沸き起こってきた感情を、そっくりそのまま他人に分かってもらうことはできません。その逆も同じ。友達なら、あるいは、恋人同士なら、相手の痛みを理解しようと努力するでしょう。それでも人は孤独なのです。
勉強に打ち込んで孤独を忘れる
この写真は私がニューヨークに住んでいた時のものです。タイムズスクエア付近です。かなりにぎやかなところでした。旅行で行くのなら最高の場所だと思いますが、一人暮らしをするとなると、ひどく孤独を感じる街です。最初の一カ月くらいは、地球の裏側にいる家族が恋しくて極度の孤独に耐えていました。あれが私の初めての一人暮らしだったんです。勉強に専念しましたから、学校ではあまり友達を作りませんでした。学校以外の現地住民とお友達になり、今ではその人が大切な宝物です。あの当時は、孤独に打ち勝つために、勉強するのが一番の対策でした。
とりあえず自分だけが頼り
人ごみの中にいると、心が押しつぶされそうになりました。広島を歩いているとバッタリ、知っている人に会うこともあるのに、ここではその可能性は限りなくゼロ。アメリカの文化をタップリ感じたくて、日本人とはほとんど接触しませんでしたから、ますます孤独になりました。そこで、孤独解消に使ったのが携帯電話です。違う州に住んでいたアメリカ人のお友達に、ほぼ毎日、九時になると電話していました。アメリカでは九時以降は電話代がタダなんです。朝は何時まで無料だったのか忘れましたが、いつも1~2時間くらい話していたのを覚えています。私のくだらない話によく付き合ってくれたなぁ。困った事が起こった時、誰も助けてくれる人がいない、というのは、なんと孤独なんでしょう。困った時に、困った感情を共有してくれる人が必要だと思いました。それでも、海外の一人暮らしでは、困った時には自分ひとりだけが頼りなわけです。アメリカでの孤独感は「精神的な強さ」を教えてくれました。アパートの電気が壊れても、停電になっても、テレビのセッティングも、パソコンのセッティングも、網戸の取り付けも、ぜーんぶ自分でやるしかありません。ほっといたら、いつまでたっても困るばかり。即断即決、思い立ったらすぐにやる、という厳しい環境が心を強くしたような気がします。
これは私がニューヨークで使っていた携帯電話です。
孤独から脱出する必要はない
ニューヨークでは孤独から抜け出したい、と思っていました。しかし、人は誰でも年をとるにつれて孤独になります。孤独を受け入れて生きていくのもいいのではないかと、最近思い始めています。孤独だからこそ、自分の内面と向き合って自分自身の魂と会話ができるのかもしれません。いつも誰かがそばにいないと寂しくてしょうがない人には分かりにくいと思いますが、孤独にはたくさんの利点があります。例えば、他人に気を使って他人に合わせなくてもいい、自分の時間を大切にできる、自分がどう思われているのか気にしなくてもいい、等です。私は一人旅が好きです。一人ですから、好きな時に好きな所に行けばいいわけですよ。お友達と一緒に旅行すれば、行きたくないところでも付き合うことになるでしょう? 孤独は自由を与えてくれます。
宇宙の意識とつながる
歳をとると、思い出の引き出しをちょこちょこ開けて、楽しかった思い出に浸るのもいい。だから、若い人達に言いたい。今は、たいへんな時代にさしかかっているけれど、楽しい思い出をたくさん作ってほしい。たとえ、その思い出を語り合う人がいなくても、人生を振り返った時、なかなか面白い人生だったなぁ、と、顔をほころばせることができれば幸せなことです。それでも、極度の孤独感に襲われた時には、宇宙の意識とつながることです。これは非常に難しいことです。私も修行中です。言葉で理解するのではなく、自分の体が解けて、宇宙に流れるエネルギーの一部になっているという感覚を想像してみるのもいいでしょう。死後の世界を想像したことがありますか? この人間界では、「あなたと私」のように個人個人が分かれて存在していますが、あの世に行くと、一人の人間の魂は、大海に落ちた一滴の水のように、どこからどこまでが自分で、どこからどこまでが他人なのか分からない世界ではないかと思うんです。みんなぜんぶで一つ、と考えると不思議な力が湧いてきます。
今、世界中が困っている問題は「お金」の問題だと思います。宇宙意識の中にすべての解決策があるように思います。三人寄れば文殊の知恵、と言われていますが、三人どころではなく、全人類が一つの宇宙エネルギーを意識し始めたら、何かが変わるような気がします。
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