すべては戯言でござるよ
とりわけ、
大きな病気に
なったわけでもないし、
家族が行方不明に
なったわけでもない。
気に入らないことだらけ
だけど、
とりあえず、
呼吸しているし、
鼓動しているし、
生きていますよね。
私たちは。
この虫、かわいいでしょ。
この子のお尻を見ていると、
私の中の
ちっちゃなクヨクヨ虫が
パーっと
飛んでっちゃいました。
この子、
こんなにちっちゃいのに、
一丁前に生きてる。
当たり前だけど、
お給料もらってないのに、
一丁前に食べてる。
世界がどうなろうが、
虫に生まれた以上、
虫として存在し、
虫として生涯を終えるのだ。
私たちも、
名もない虫のように
生きていられたらいいのに。
俺が、私が、
と、我欲で生きる私達は、
ちょっとだけ、
この虫を見て、
いじらしさを
感じたらいい。
虫は、
必要な物を
必要な量だけ、
必要な時に
与えてくれる大自然の
恵に満足して
生きているんだろうな。
自然の流れに逆らわず、
自然の流れに乗って生きる。
たとえ、
嵐が来て死んでも、
美味しい蜜を
お腹いっぱい味わえても、
ハッピーな時も、
どん底の時も、
世界がひっくり返ったって、
このちっちゃな虫が、
こうやって生きていることには
なんの関係もない。
あんたは大したもんだな。
体はちっちゃいのに、
世界を丸ごと、
戯言にして生きている。
そう、
世界で起きている
すべてのことは、
戯言に違いない。
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