気の弱い桃太郎と気性の激しいかぐや姫の話

桃太郎って、
鬼退治をしたと
思っていませんか?
あれって、
鬼退治どころか、
鬼の捕虜になったんですよ。

 昔々、あるところに気の弱い桃太郎と気性の荒いかぐや姫がいました。丸々と太った体格の良い桃太郎は鬼退治に行くように村の人々に頼まれ、仕方なく鬼退治に行きましたが、何事にも自信のない桃太郎は、鬼の捕虜になってしまいました。そこに旅行中だったかぐや姫が現れ、奴隷のように働かされている桃太郎を見てかわいそうに思い、助けてやろうと考えて、ある計画を立てたのです。かぐや姫は桃太郎から、鬼退治にきたのに仲間は全員一目散に逃げてしまい、ひとりぼっちになった自分は鬼の捕虜になってしまったと言って大粒の涙を流して泣いていました。「何やってんの! あんたみたいな桃太郎がいるから、子供達ががっかりして、この昔話を馬鹿にするんだよ!」と、かぐや姫。かぐや姫は計画通り、鬼達に色仕掛けでアプローチ。かぐや姫に夢中になった鬼達は、我こそはかぐや姫に相応しい男である、と主張し、内乱が発生。鬼達が仲間同士で殺し合いをしているうちに、かぐや姫は桃太郎を連れて無事に村に戻りました。桃太郎は、かぐや姫から自分の手は汚さずに相手を全滅させる方法を伝授してもらい、現在は、リベンシャー桃太郎という会社を設立し、気の弱い人を救う仕事に取り組んでいます。

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