映画「Village」を観ました

村がゴミ処理場になることに
最後まで反対し続けた男は
村に火をつけ、
たくさんの村人を
殺害してしまった。

その殺人犯の息子である片山優は、村人から人殺しの息子だと言われて、いじめを受けながらも、ゴミ処理場で働いていた。さらに追い討ちをかけるように、運命は彼の背中に重くのしかかっていた。彼はギャンブル狂の母親の借金を返さなければならないという残酷な運命の中で戦っていた。ある日のこと、東京に就職した幼馴染の中井美咲が村に帰ってきた。同じ役場で働くことになった彼女に励まされ、片山優は、職場で出世コースをまっしぐらに進むようになる。彼は、ゴミ処理場の現場で作業服を着て働くことから離れ、デスクワークやテレビ出演をするまでになった。しかし、中井美咲に好意を寄せていた村長の息子が片山優に嫉妬し、事態は思わぬ方向に展開していく。人間は、何かを守ろうとすると、何かを犠牲にしなければならないという残酷な運命の中で、裏切り好意を繰り返している。片山優は、自分の立場を守るために大切な人を犠牲にすることはできなかった。彼が最後に取った行動は悲しい結果となった。それでも、地球はいつもと同じように、いつもと同じ姿で、回転し続ける。朝が来て夜になる。すべては夢であってほしいと願う人間界の残酷な世界が、まるで縮図のように映画の中で息づいていた。 

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