空気が読めない人は人間ウォッチングしてください

空気が読めない人は、
ただの性格ではなく、
発達障害の可能性があるかもしれません。
人間はみんな感じ方も受けとめ方も
違うので、自分の感性を
こうあるべきだ、あああるべきだ、
と強制するのではなく、
とりあえず、他人の行動をウォッチング!

人間社会は、とりあえず対人関係で
成り立っているわけで、
私達は食べていくために、
お仕事をしなければなりません。
職場でひとりで浮いてしまったり、
みんなが悲しんでいる時に
他人の悲しみの原因が理解できず、
奇妙な存在になっていませんか?

以前、村田紗耶香さんの『コンビニ人間
を読んだことがあります。
公園でお友達と遊んでいた主人公は、
死んでいる鳥を見て泣いているお友達の
気持ちが分からず、
鶏は美味しそうなのに、
どうして泣いているの?
せっかく死んでくれているのに!
といったような感じ方をしてしまい、
標準的な感じ方ができないわけです。

『コンビニ人間』の主人公は、
他人の行動をコピーすると、
うまくいくことを発見します。
あー、こういう場面で人は
悲しそうな顔になったり、
こんな言葉を吐くのか!
あー、こんな時には、
良かったね、という言葉が最適、
とか、他人の行動をコピーして、
困難な対人関係をなんとかしたわけです。

これは小説ですから、
実際には、
ここまで極端な人はあまりいないかと思います。
脳の感じ方の部分が
壊れているか、天性のものであれば、
それを無理矢理に矯正するのは
非常に困難かと思います。
しかし、この人間界に生まれた以上は、
平均的な人間社会で
生き残らなければなりません。

だから、人間ウォッチングしましょう。
人はどんな話題の時に、
どんな表情や感じ方、
或は、どんな言葉を発するのか、
コピーして生きていればいいのですよ。

そうするのは、ただ単に生き残るためであり、
会社という集団の中で、
普通の人だと周囲に認識させるためです。

本当の自分の感じ方は
自分の胸に収めて、
訓練されたもう一人の自分で、
いつも躓いていた難関を突破できます。

不思議な感じ方の人を
個性的だと思ってくれる人なんて、
ほとんどいません。
変人扱いされる前に、
他人をコピーした自分を
作り上げましょう。

実は、私も変人に近いと思います。
いや、すでに立派な変人かもしれません。
ありのままの自分でよいなんて、
そんな悠長なことを
言っている場合ではありません。

変人のままでいいですから、
変人の自分を
もう一人の標準的な人間でカバーして
生きていきましょう。

変人は変人なりに、
一人でやっていればいい仕事を見つけて
生活したらいいじゃないか!
と言う人が現れそうです。

しかし、一人でできる仕事なんて
ほとんどありません。
小説家だって、
出版社のスタッフと話し合いもあるし、
アーティストであっても、
それで生活するためには、
誰かと共同で仕事をすることになります。

それとも、誰も住んでいない孤島で、
天蓋孤独な人生を送りますか?

神様はどうして変人をお造りになったのでしょう?
生きづらさ、という言葉が
最近横行していますよね。
世の中が不景気になって、
短気な人が増えた、
という原因もあるかと思いますが、
とりあえず、空気が読めない人は、
必ず孤独になりますから、
とりあえず、人間ウォッチングをお勧めします。

↓ いつもクリックしてくださってありがとうございます。応援してください。

エッセイ・随筆ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA