明日は我が身!__あまり大きな声で人の悪口を言わないほうがいい

私は大丈夫、とか、うちの子に限って、
と、みんな思っているんですよね。
でも、どこかの誰かがやらかした失敗は、
今度は我が身に降りかかるかもしれないのです。
今からの世の中では、「謙虚さ」が生きる大切な要素になりそうです。

大学を出たらすぐに正社員として働かないと、
ダラダラとバイトをしていたら、
一生涯、ダメ人間で終わる、
などと、ああしたらこうなる的な因果関係を作る人がいる。
最近思うのですが、
因果関係のように見えている現象は幻想かもしれません。
ずーっとバイトしていた子が、
歴史ある立派な会社に正社員として働くことになったり、
引っ込み思案で人前にでたら、何も言えなくなるような人が、
セミナーの講師をやっていたりする。
その逆もしかりで、
大学を出てすぐに正社員として、
有名な会社に就職しても、
一カ月で辞めて、何年もニートをしていたりする。
世の中で展開されている現象は同時発生していて、
ノンデュアリティーでは、
すべてはコントロール不可能だということになっています。
遡って因果関係を手繰り寄せてみると、
結局最後には、「宇宙が誕生したから」
というとてつもなく昔の話になってしまう。
もっと分かりやすく言うと、
大学を卒業したのにバイトしかやっていない人、
人前で話すことを苦手とする人、
結婚できないでいる人、
など、
すべては、遺伝子に組み込まれたプログラム通りに起こっているだけで、
誰のせいでもない、という答えを導き出すことができるように思う。
このように考えると、
人を批判したり、羨ましがったりせず、
大変な事態になった人を見て、
自分がその人であったら、
同じことをしていたかもしれない、
とか、
自分がその人と同じような立場にいなくてよかった、
など、
他人を哀れみの目で見ることができるかもしれない。
そう思うと、うまくいっていない人を見て、
うまくいかない原因を言葉にして当人に聞かせるのは、
あまりにも傲慢ではないか、と思う。
もし、誰かがあなたの失敗をさげすんだり、
我流の因果関係で、失敗の原因をつきつけてきたら、
表面的な原因は人によって違うし、
そもそも根本的な原因は存在しないことを思い出したらいい。
この世界の現象は、ただ起こっているだけです。
長い絵巻物に書かれたシナリオも、
ただそこにあるだけで特に意味はない。

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