どうやったら儲かるか、と考える人の落とし穴
好きなことをやって稼ぎたい、
いやなことはやめて経済的な自由をゲットしたい、
月100万稼ぎたい、
面倒な対人関係に巻き込まれながら社畜になりたくない、
どうやったら儲かるかについていつも模索している、
これは守銭奴みたいな人生ですね。
ほんとうに儲かっている人は、お金儲けが楽しいのではなく、楽しいことをやって稼いでいる、と考えるのが妥当かもしれません。楽しくないことは長続きしませんからね。最近、世の中が急速に不安定になっていますから、なんとかしなきゃ、と焦っている人も多いのではないでしょうか。「稼ぐ」ということにこだわっているとその陰に潜む罠を見抜けなくなります。
ネットビジネスで、よく見かける「月1000万円稼げる」「経済的自由を手に入れて旅行三昧しています」「あっという間にタワーマンション暮らしができる」など、儲けることに焦点を当てた宣伝をよく見かけます。今のご時世では、お金に困っている人が多いですから、この魅力的な宣伝にフラフラっと立ち寄ってしまうんですよね。お金を稼ぐ、ということと、好きなことをやる、というのは別物だということを理解することが大切です。たとえば、絵を描くのが好きで、インスタグラムなどで絵を投稿していると、フォロワーの中に買いたいという人が増えて商売になったという人がいたとします。似顔絵などを描いてほしいという依頼を受け、描いた商品をお客様に送るという商売が成り立ったたりします。自分が描きたい絵を描いているのは楽しいですが、お客様の希望通りの絵を描くとなると、その代金をもらうというプレッシャーがかかり、楽しくなくなる可能性もありますよね。以前、私が劇団で役者をやっていた時、練習やリハーサルは楽しいのですが、本番になると、入場料をとっているわけですから、かなりのプレッシャーを感じていました。つまり、お金儲けは、必ずしも楽しさに比例していないということです。そもそも、「月1000万円稼げる」という宣伝自体がおかしくないですか? だって、そんなに儲かるのなら、誰にも教えないで、ひとりで儲けてりゃいいじゃん、と思いません? 稼ぎ方を教えるセミナーなどは、そのセミナー受講代金で稼いでいるだけで、経験を重ねて自分でゲットした秘伝の金儲けの極意を教えるわけがないですもんね。秘伝の極意以外の銭にならない部分を伝授して稼いでいるんですよね。ちょっと考えると分かることです。最近思うのですが、お金って水や空気と同じものだと思い始めました。生きていく上でなくてはならないものは神様が与えることになっているんじゃないですか? 自分の生命維持のために、毎日水や空気を作りだすなんてできませんものね。自然に与えられるようになっているのです。どうやったら、儲かるのかという方法論に固執している限り、儲からないのではないでしょうか? 自分が楽しむことができて、ついでに周囲の人も楽しめる仕事だったら、やりがいが倍増しそうですよね。お客さんの喜ぶ顔は、次の商品を作るエネルギーになります。
どうやったら儲かるか、ではなく、どうやったら自分もお客さんも楽しめるか、に焦点を当てるほうが実り豊かな人生になるように思います。お金に関しては、そのうえで儲かったら儲けもの、というくらいに構えておいて、まずは楽しむことが先決!
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