大きな声で人を非難しないほうがいい

私たちは人の失敗を見て、
やり方が間違えていたからだ、とか、
練習が足りなかったからだ、とか、
思いやりが欠けていたからだ、とか、
固定観念として頭に入っている理由を持ち出して、
人を非難する。
自分もいつ同じ失敗をするかもしれないというのに。

ヒルトンホテル前・ニューヨークのマンハッタン

浄土真宗の親鸞聖人によると、
心常念悪、心常言悪、身常行悪、曽無一善、と言われ、
人間は常に悪いことを考え、
人の悪口を言い、
悪いことを行動に移す。
一つの善も無い、
と、心の正体を明かしています。
さらに、
「さるべき業縁の催せば、如何なる振る舞いもすべし。」
と教えています。
これは、
心が常に悪ばかり思っているのだから、
来るべき「縁」が現れると、どんなことでもやるだろう、
という意味です。
人は自分が非難した人と同じことをやりかねないのです。
誰もが「業」を持っていて、
自分がやってしまった業の後始末をするときがくる。
今は、ひとりひとりが人格や性格を与えられていて、
私はあなたとは違う、と主張しますが、
人は生命の長い歴史の中で、
潜在意識の奥底に、アメーバだった時の記録も保存されている。
私たちはみんな潜在意識で繋がっている。
だから、
一般的に見て、悪いことをしてしまったり、
人に迷惑をかけたり、
人を傷つけたり、
人の悪口を言ったり、
まずい行動をしている人を見て、
私の中にも、そういう悪い部分がある、
と思えば、
今まで大嫌いだった人を許すことができるような気がする。
もっと謙虚に、そして寛大な人になれるような気がする。
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<おまけ>

「おまえは大学を出て、就活もせずにいつまでもダラダラとしていたからブラック企業にしか入社できなかったんだ。入った会社も次々に辞めて、ほら、見ろ! そんなに会社を辞めた経歴を履歴書に書いたら、どんなに小さな企業でも雇ってくれないな。俺みたいに大学の三年生になるとすぐに就活をはじめて、バイトや非正規雇用じゃなく正社員で働いたほうが、辞めてもすぐに次が見つかる。おまえの人生は終わりだな。」こんなことを言っていたA君は、わずか4カ月で就職先を辞め、何年も無職をしました。A君からひどいことを言われたB君は、コロナの不況に関係なく儲けている立派な会社に勤め、将来のホープとして県外での研修や勉強会に参加し、良い対人関係の職場でワクワクしながら仕事をしている。

人生って、こんなものなのかもしれません。出来事は、頭に植え付けられた固定観念で説明がつくような代物ではない。これからは、固定観念がことごとく崩壊してしまう時代になると思う。一般常識をぶち破って前進しましょう。

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