弱い犬ほどバックに人
強そうに見えるその人は、じつは弱いのですよ。
アホな上司を隠れ蓑として利用しているのだからね。
平社員B氏は上司宅に泊まりに行ったり、
しょっちゅう一緒に食事をしたりするのだ、
と他の職員に言いふらす。
部長と仲良しのB氏は特別な人だと、
周囲はB氏を恐れ、B氏に媚びるようになる。
B氏がどんなに横暴な態度を取っても、
誰も何も言わず、我慢するようになる。
なぜなら、B氏が部長に告げ口したら困るから。
まるで小学生にガキ大将グループみたいな話です。
以前、私が勤めていた病院がこのような雰囲気でした。婦長とベタベタの准看護師Bさんは。職場で、他の職員に聞こえよがしに、「婦長さん、この前はご馳走になりまして、ありがとうございます。あそこのフランス料理は最高ですね。婦長さんのお部屋に泊まるとよく眠れます。あんなに高級な枕は使ったことがありません」などと言い、婦長も、特定の社員と必要以上に濃密な仲であることを他の社員の前で、すんなり認めていました。濃密な仲といってもどちらも女性ですから、親戚関係に近い仲と言った方がいいかもしれません。最低の婦長ですね。Bさんは、まるで「私のバックには婦長がついているのよ」と言っているようなものです。Bさんは、他の職員にかなりのハバをきかせていて、平然とイジメをやっていました。何をやっても許されると思っていたのでしょうか、Bさんの横暴さは入院患者さんの家族にまで及び、家族から苦情が出るようになりました。その病院はまるでホテルのようなところで、けっこうお金持ちが入院していましたから、その家族が、マスコミに言うぞ、と、病院のトップに言ったもんだから、Bさんはあっけなく首になりました。婦長も人事異動になって他の病棟に行きました。婦長も首になったらよかったのにね。
みなさまならどうしますか。下手にトップに言うと、幹部の人がこの馬鹿婦長と仲良しのケースが考えられます。下手なことをすることによって、私のほうが首になる可能性があります。にわかに信じられないと思われるでしょうが、会社の都合で何の罪もない社員を平気で首にするトップはいるのですよ。もし、その会社が好きで、仲良しの職員もたくさんいて、嫌な雰囲気はあるけど、人事異動になってよい環境が巡ってくるのを静かに待つかもしれません。または、お給料などがあまり良くなければ、他の病院に転職するでしょう。あの時は、前者の方を選んでそのまま勤務していました。
人間関係って、裏があったり見えないところで誰が誰とつながっているのか分かりません。突発的に行動に移すのは危険です。何らかのアクションを起こす前に、相手を知り己を知れば百戦危うからず、と言われているように、相手はどこに弱みを持っているのか、自分は何を得意としていて何ができないのか、を知る事が大切。絶対に勝てる自信があって初めて行動に移すようにしたほうがいい。人と戦うのはかなりのエネルギーを使いますから、無益なエネルギーを使うのは人生の無駄使いです。職場は生活に直結していますから、そこで起こったことがあまり自分に影響を与えないのであれば、様子をみるのもいい。しかし、上司が平社員と寝泊まりする仲であるというのは、しかも、それを公然と他の社員の前で言うのは異常な現象であることは間違いない、という自覚を持っていることが大切。
↓ いつもクリックしてくださってありがとうございます。応援してください。
エッセイ・随筆ランキング