苦しみの値段

今、どんなことで困っていますか?
悩みのない人はいない、と言われています。
私たちは、失うことと手に入れることを
日々繰り返しています。

名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。
財産を失ってもまたつくればよい。
しかし、勇気を失ったら、生きている値打ちがない。
__ゲーテ__

 苦しみの後にやってくる春は格別です。苦しみがあるからこそ、春の有難味がよく分かるのです。自分が勝ち取った春を見ると、苦しみの値段が分かります。
 あなたがセールスマンなら、暑い夏も寒い冬もその足で歩いて信頼という名の宝を手にいれたからこそ、大口の契約が取れたのです。ちょっと興ざめするかもしれませんが、宝くじにあたる、とか、昇給する、とか、コンテストで優勝する、とか、手に入れたあらゆるものは、自分宛てに自分で送ったプレゼントのようなものだと思ってもいいような気がします。もちろん、すべてがそうだとは言えませんが。苦しみに値段がついていると思えば、人生の長い冬に堪えている人は、大口の良い知らせが入ってくる前兆だと思えばいいのです。そう思うと、なんとなくワクワクしませんか。禍福は糾える縄の如しということわざがあるように、今までの人生を振り返ってみると、何年も思い通りに行かないことが続いた場合、次にはどんなプレゼントがもらえるのか楽しみにしてもいいと思います。苦しみと喜びは、宇宙意識によって寸分もたがわず誰にとってもベストなパーセンテージで組み込まれています。
 今、自分が恵まれない状況下にあるとしたら、その苦労に自分で値段をつけてみてもいいと思います。なかには、あんな体験をしたら寿命が短くなった、とマイナスの訴えをする人もいるようですが、よい事と悪いことがプラスマイナスゼロになって、完全に相殺されるとしたら、苦しめば苦しむほど、良い値がつくはずです。

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