マインドが人生のストーリーを作り上げている

瞬間は永遠である。
永遠は今である。
この瞬間を通して見ているとき、
あなたは観察者の視線を通して見ている。

これは中国の13世紀の詩人、無門彗開(むもんえかい)の言葉です。私達人間は、過去や未来についていろんな感覚を持っています。素晴らしい体験をした過去は、自分とはこんな人間だという勲章なような感覚を与えてくれるし、未来には、たゆまない努力によって素敵な人生が待っていると信じています。私達は過去に陶酔し、未来を予測して、なんの因果関係もない栄光を作り上げて自己満足したり、逆に否定的になって落胆するのです。誰でもよりよい人生を生きたいと思い、どうしたら幸せになれるか探求を続けます。しかし、ワンネスの世界には、時間は存在せず、永遠の今があるのみです。私達が経験している過去はもうなくなり、未来はまだ来ていません。すべての宝が、今のこの瞬間にあるのです。

お月さま グーグルピクセル4で撮影

ワンネス

ワンネスとは、ある人にとっては、「神」であり、またある人にとっては「宇宙のエネルギー」であり、「宇宙の法則」と呼んでもかまいません。ノンデュアリティー(非二元論)の中でワンネスという言葉が使われています。万物は全て境目がなく一つである、という考えかたです。人間も動物も物も、マインドも、ワンネスの表現です。

マインドの動きを観察する

私達は、幼いころから、いろんなことを頭にインプットされて、マインドがその素材を使って様々な未来を予測します。例えば、「一生懸命勉強しないと○○大学に合格しない」とか、「たくさん食べないと元気になれない」とか「一生懸命働けば生活が楽になる」とか、いろんな因果関係を教え込まれています。まるっきりそんなことはない、と全部否定したりはしませんが、本当にこのような因果関係があるのでしょうか? 一生懸命勉強して模擬テストの偏差値も十分だった人が東大に不合格になったりします。適当に勉強した人が、前日勉強したところが試験にでて有名大学に合格する事もあります。

マインドのいうことを聞いてくだらない未来のストーリーを作るのはやめませんか? 私達のマインドも、頭の中で出来上がったストーリーも、宇宙エネルギーの表現のひとつでしかありません。まったく何の努力もしなくてもいい、と言っているのではなく、不必要に不安になるようなストーリーをつくらないほうがいいと思います。どうしても、くらいストーリーが頭の中で展開されていたら、傍観者になって、自分の頭にできたストーリーを外側から眺めることをお勧めします。物質も、出来事も、思いも、刻一刻と変化します。どんな物や人でも、じーっと見つめられると逃げだしたくなりますからね。例えば、あまり関係ないかもしれませんが、私の場合は、体重を毎日四回測る事にしています。常に観察されると、体重もたまったものではありません。増える事ができないわけです。

こーなるんじゃないか、あーなるんじゃないか、という不安が湧いてきたら、その不安をただただ観察してください。私達が不安に思っていることは、タダの予測でしかありません。未来は誰にも分からないのです。

神様の恩寵がくればスーッと成功する

今この瞬間に楽しんでいるかどうかが問題です。楽しい事の先には宝物が待っています。特にクリエイティブな仕事をやっている人は、いやいやながら作った作品は誰も喜んで観てくれません。面倒臭いなぁ~、と思いながら作ったものは、作った人が面倒臭いと思っているのだから、それを観る人も面倒臭くなるわけです。まず、自分がワクワクすること! 最初は自己満足でもいいから、とにかくエンジョイすること! 今という時間はもう二度とゲットできませんからね。成功は、人並み外れた努力と強靭な精神力によってのみ達成できる、という人が多いと思います。でも、私達の人生はジグソーパズルみたいなもので、最初から決まっている絵を完成させているのだとしたら、パズルの中の美しいバラの部分のピースがはめ込まれたら、スーッとすべてが明るくなり、トントン拍子にうまくいくのかもしれませんよ。

うまくいかない時は何をやっても、どんなに頑張ってもうまくいかないものです。編み物でいうと、柄もなく糸も一色で単調な部分を編んでいるようなものかもしれません。でも、そういう時はそういう時期なんです。そういうものだ、と思って、それでもあきらめないで頑張っていると、必ずスーッと成功するときがあるんじゃないですかね。

 

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