いつまでも手元に置きたい本

みなさま、こんにちは! 私は本を読むのが好きでどんどん本がたまってしまいます。定期的に処分するのですが、どうしても捨てられない本があります。初版はなんと1985年1月15日になっています。34年も前の本です。この本を読むと元気がでるので何度も読んでいました。ここのところ数年読んでなかったので久しぶりに本を手に取りました。目次の部分なんかはもう、外れてしまってボロボロです。

作者は牧野正さん。昭和18年10月に富山県新湊市生まれ。早稲田大学商学部卒。輸出商社を創業し、特にアラブ諸国方面との取引拡大に注力。企業を起動に載せた後、全権を社員に渡し、後見に徹した。貿易商社を「太知」「システマックス」ほか国内10社、海外3社を統括。

 

人すべて 天下人なり 自活せよ

これは15ページにのっているタイトルです。内容は次の通り。

天運とは大自然が見事な調和を保ちつつダイナミックに変化しているってことです。自然界の生命は菌類を植物が、それを動物が食べ成長しやがて死んで灰となりそれを菌類が……と巡っている相互依存です(=調和)

又生物界には住むところを分け合った「住み分け」(=思いやり)があります。そして長い年月をかけながら良いものが残っています。(=活力)

天運はこの三大基盤(①調和、②思いやり、③活力)の上に移行しています。「幸運」はこの三つを身に付ける事から始まります。

人間も自然界の一部! 調和を乱すと滅びる

大自然の調和ってすごいですよね。神様が作った調和は宇宙の調和を基本に、人間の潜在意識にしみこんでいるものだと思います。その純粋な調和に人間のエゴが入り込むとたちどころに調和が乱れるのです。そもそもこの自然界の調和というのは、いろんなところに遺伝子のように張り付いているような気がします。会社組織でも、学校でも、お友達のグループでも、趣味の会でも、自然界のルールにのっとって営まれているのではないでしょうか。すべての組織は、組織のためでもあり、自分のためでもあり、仲間のためでもあるわけです。ですから、助け合いの精神でもってみんなが幸せになることを目的としていなければなりあません。資本主義が横行している現代社会に、今、決定的に不足しているものはなんでしょうか。お互いを尊重しあい、共存していける社会をつくる、という精神が欠けているのではないでしょうか。人はみな、どこかでみんなつながっています。会ったこともない人ともバッチリつながっているのです。今、私達が食べている魚も肉も米も自分が作ったものではありません。小さなゴミ袋ひとつをとっても買ってきたものです。会ったこともない誰かの世話になっているのです。金を払って買ったんだから文句はねぇだろ、なんて言っていう人は、感謝の気持ちが足りませんね。そんな人にはお金は集まってこないでしょう。

分け合い、譲り合う精神

生物界では住むところを分け合ってうまく共存しているようですね。著者の牧野氏はこの住み分けを「思いやり」と言う言葉に結びつけています。譲り合ったり、分け合ったりする精神は現代社会から消えつつあるような気がして寂しいです。以前、ある動物界の話をテレビで見たことがあります。鳥の名前は覚えていません。ある鳥は、巣を作ってヒナが巣立ちすると、巣を捨てます。そして、全く違う種類の鳥が捨てられた巣を使う、という話を聞いたことがあります。それでも以前その巣を使っていた鳥がきて、俺の巣だ、と怒ったりしません。お互いの生命を守るために自然界の法則はうまく調和しているのですね。生活に必要な大切なものを、持っている者が持っていない者にあげる、という行為は自然界の法則では正しいと思います。しかし、資本主義社会では、強い者が弱い者から権利や物を奪いまくるのが普通になっています。資本主義が崩壊する日が近いのではないでしょうか? いやいや、そうは言っても、資本主義の元で一生懸命働いて、人と競争してきたから、人類は今の文化的な生活を獲得できたという考え方もあります。もしかしたら、今は資本主義から社会主義への過渡期なのかもしれません。貧富の差はなくならないとは思いますが、安全で住みやすい世界がやってくることを祈ります。

この世は行動する世界

著者牧野氏は「活力」という言葉を使っています。なんの努力もせずに、ただ神様に祈るだけでは何も始まりません。行動あるのみ! いいアイディアを思いついたら即行動! こんな計画をしたら、○○のような結果になる、とか、○○という準備に時間がかかりすぎる、とか、○○に金がかかり過ぎる、とか、行動力のない人は、すぐに「できない理由」を脳が探し始めるのです。「できない理由」は本当は「やりたくない、または、面倒くさいと思う理由」なのに、本人はそれに気づかず、いつまでも足踏みしているうちに絶交のチャンスを失ってしまうわけです。もったいない!

人間は、やってみよう、と思って初めの一歩を踏み出すのに物凄いエネルギーを必要とするものです。私が約二年前に、ワードプレスを使ってみようと思った時、ブログとは何か、というところから始めたんです。まったく遅れていますね^^ ワードプレスの教科書も買いました。その教科書に「ブログとは」という目次があったんです。グーグルアドセンスに申し込む時も、申し込み用のテスト広告を入れるところが分からなくて、色々調べて何日も悩み続けた後、ついに、2500円を払ってパソコン教室に習いに行きました。たった五分で教えてもらえるところに2500円も払ったわけです。楽しい事をするには面倒臭い事が付きまとうものです。面倒臭くて、時間がかかって、やりたくないことがたくさんあって、いやだなぁ、と思わなければ楽しいことはやってこないのです。どんなことでも、苦労してゲットできたものは嬉しいものです。

牧野氏が書いていることはすごい事ばかりです。「幸運」の三要素とは、まさに、三大基盤①調和、②思いやり、③活力があってこそはじめてゲットできるものだと思っています。また面白い文章がありましたら紹介しますね。いつも読んでくださってありがとうございます。

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